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2012年9月 8日 (土)

伝えられる感謝

座間以来の投稿です。

ボウリングというものを通して自分の子供、スポーツ少年団の生徒の”子育て”をする自分はルールやマナーを守り、秩序の尊厳を理解させると同時に、ボウリングができる自分の環境に感謝する、いや、ボウリングのみならず自分を取り巻くすべてに感謝の気持ちを持ち続けること、それを教えていかなくてはならないと思っています。

 

そんな中で息子の不甲斐ない一面に一旦、卓に関わるボウリングから身を引きました。

 

 

まだ酷暑が始まる前の6月の終わり頃、史上最年少トップ合格を果たした健太のプロ誕生記念チャレンジがある前日、健太からメールが来ました。卓は参加することは既に連絡してあり、確認のメールでした。

 

健:(明日のチャレンジ、父さんは投げないの?)

 

卓:(投げる訳ないじゃん、下手くそだもん。)

 

うちは携帯をそんなに必要としないので、家族で1台を共有しています。そのやり取りはいやでも目に入る訳で。

 

別に下手くそと言われたこと(実際卓ほどスコアは打てませんし)に腹が立ったわけでもなく、こういう友達同士のやり取りの中から、本心というものが見えてくるもので、明日だってパパに名古屋のキャッスルボウルまで送ってもらわないと重いボールを4つも5つも持参することはできないのです。

まったく感謝の気持ちがないどころか、何様気分なんだと呆れ果てた挙句、

 

パ:「おまえにはボウリングをする資格はない。」

 

と”決別”しました。

 

パ:「明日の健太のチャレンジに行きたきゃ、自分で勝手に行ってくれ。」

健太には悪いけど、ボウリングをする資格のない者を送り届ける程、パパは暇じゃないんだ。

 

それ以来、いつものように卓がパパに喋れなくなる日が始まり、何か伝えたいことはママからパパに言ってもらうように”意気地なし”ぶりを発揮するのでしたが、ママもそれに乗る筈がなく。ボウリングも自転車で行けるホームの練習以外は全く身動きが取れないくらいの生活。たまたまその時期は鉄道で移動する試合が続いていたので、その辺は出てましたけど。

 

道具がなきゃ投げれない、そこまで行かなきゃ投げれない、お金が無きゃなげれない。

高校生が本当に自分だけでなんとかしようものなら、公共交通機関でボールを持って移動することができても、お金が底をつけばそこで終わりです。(卓の場合、その移動することも頭になく、試合当時に部屋で”ふて寝”するしかなかった。頭弱すぎる。)

 

ここで卓に本当に感謝をするということがどういうことかを身をもってわからせるために、そしてこの機会に”意気地のない”、”勇気のない”、ネガティブに前向きな部分を根絶させるために、Blogを更新することも辞めました。卓はこのBlogを時折見てはある意味”安心感”を得ていたようで、ここでパパが甘いことを書いてしまえば、付け上るのが落ちです。

 

そこで、パパは卓が”ありがとう”と”ごめんなさい”の簡単な二言がパパに面を向かって言えるまでは、Blogを更新を復活させないと決めました。

 

最初のうちはいつものとおり、意地でも自分は悪くないような態度をとり続けて、どこへ行くにも黙って家を出ていき、帰ってきても無言のまま自分の部屋へと、”意地はあるけど意気地なし”な反抗をするのでした。パパも毎回そのようにしかならない卓にうんざりするあまり、何も言うことはなく、存在自体が目障りになっていくのでした。

こういうところから、家庭内暴力や家庭崩壊といった社会問題に発展していく例もあるのだろうと想像したりすることもできるのであって、実際パパが、あるいは卓が切れれば、崩壊、絶縁は簡単なこと。案外家庭を壊すことは些細なことから、後に引けなくなるまま進んでいくものであるように思えるのであります。

 

パパは卓のことが好きか嫌いかと言えば、自信をもって”嫌い”と言えます。何回も言っていますが、意気地なしで、勇気がなくて、挨拶が満足にできなくて、同じことを何度も注意いされる進化の無いくそガキ。

しかし、卓に対する愛情を失うことはなく、『愛情を持って嫌う』というのは難しいもので、バランスを崩せば甘やかしてしまい、あるいは本当に嫌いになってしまうもので、親としての自分を試されている日々でもあるのでした。

 

この夏は全高、東海北信越やJBCの団体戦などがありましたが、パパは一切試合を見ていませんし、卓から直接試合結果がどうだったかも聞いていません。パパからも敢えて聞いていません。こちらから手を差し伸べることもせず、ただ待つことだけをパパのできることとして今年の猛暑を過ごしました。

 

全高の前日、卓の誕生日でしたが確か卓が何も話さないことでいろんな”隠し事”が発覚してきて、溜まりかねて激しく叱りました。別に悪いことをして隠しているのじゃなく、自分の全高行に関わることで周りの人に協力してもらったりしていることを黙っていることに怒りを覚え。

 

椅子にずっと座ったまま、みじめに鼻水を垂らして泣いているくそガキに問いました。

 

パ:「お前には感謝する気持ちはないのか?」

 

重い口を開いてもごもご言いました。

 

卓:「大会でいい成績を出して恩返しする。」

 

パ:「・・・・・ばかやろう、勘違いすんな。いい成績がでなかったから、一生恩返しはできませんでしたか?仮にいい成績が出てもお前は黙ったまま、その成績に周りの人が反応するだけで、お前は感謝の言葉を言うことなく黙り続けるんだよ。」

 

卓:「・・・・・・・。ぐしゅ、じゅるじゅる。」

↑(小町が心配そうにティッシュを持ってきた)

 

パ:「どんなに頭の中で”ありがとう”とつぶやいても、黙っていたら伝わらないんだよ。ありがとう、ごめんなさいは口にして初めて伝わるんだよ。」

 

試合で負けても一生懸命やっている姿を見ていた方が、親としてはどれだけうれしいか。

恩返しなんて言葉、お前が使うにはまだ早すぎるわい。

 

卓には、やってもらって当たり前で感謝の気持ちがない部分と感謝、謝罪の気持ちはあるけど、口に出す勇気がない両面を持ち合わせているのは大体わかります。パパにも気付かなくてはならない感謝を見過ごすことはあります。しかし、わかっているのに伝えられない感謝は後にも先にも後悔としてしか残りません。相手にも自分にもモヤモヤしたままその先を過ごすだけです。

パ:「お前がパパのこと、嫌いで喋りたくないんなら、一生喋らないつもりで覚悟決めてやれ、それくらいの根性見せろ。」

卓:「・・・・・・・はい・・・・・。」

 

その「はい」はどういう意味だ?


それから、東海女子オープンのジュニア部門にエントリーした頃から、日常会話で卓が何気に”ありがとう”と言うことがあり(たぶん無意識で言ったと思う)、会話もいつの間にか以前のように戻っていました。そのあたりから、そろそろこちらとしてもblogの更新がしたくてうずうずしていたので、もう一つのキーワード”ごめんなさい”を待っていたのですが、こればっかりは卓、持ち前のタイミングの悪さや罪への認識の薄さなどで、期待できず。

一言も喋ろうとしなかった時期でも、

パ:「お前は絶対謝ることをしねぇもんな#」

と厭味ったらしく言ってやったら、

卓:「うん」

と唯一これだけは返事をした前科持ち。

 

”ごめんなさい”を待っていたら、一生blogの更新はできなくなると、今更ながら気付いたことでこうやって再び更新をしているのであります。←パパの根負け

まだ高校生のこの時期か・・・。


あと2,3年はかかるかな。

いろんな意味で自分の小ささや浅はかさ。


そして、心からの”伝えられる感謝 ”。

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コメント

なかなか難しい且つ必ず必要となることですね。感謝って表現の方法がたくさんあって、受け取り方も人それぞれ。

結構お金がかかるボウリングを小さいころからやってると親のありがたみも一時的に薄れてしまうのかもしれませんね。
(当たり前になってしまう)

私は名古屋に住んでますが、富山県で実業団に登録し、大会のたびに富山に戻ってますが、毎回食事に誘ってもらったりお土産もらったり非常にお世話になっています。

人と人の関係は長い時間をかけて築くものだと思っています。その逆に崩れるのはあっという間ですものね。

私もこれから感謝を忘れないようにしたいと思いました。

あ、ブログ再開して頂いて助かります。なにせ、こっちでの情報を集めるのが大変でして、よく参考にさせてもらっています。
これからもちょくちょく参考にさせて頂きます。

長文失礼いたしました。

投稿: yamayoshi | 2012年10月 8日 (月) 午後 09時41分

>yamayoshiさん

コメントありがとうございます。
最近特に思うんです。
感謝すること、そしてそれを伝えることに関して。

ありがとうと言える口を持っているのに声にしない人がいて、
ありがとうと言いたいのに口が不自由で喋れない人もいる。
喋れることが当たり前だから、そのことに気付くことができない。
それって罪だよって。

富山は家内の実家ですので、毎年行きますよ。
ボール持って立山GBとかゴールデンとか。

自分が富大生だった頃は米原経由の北陸道で岡崎との往復をしてましたが、
今や東海環状+東海北陸道。
かなり富山が近くなりましたね。
これにも感謝です。

投稿: 卓パパ | 2012年10月 9日 (火) 午前 12時10分

久々のブログ更新お疲れ様です

卓くんに当てはまるかどうか…
先ほどとあるニュース番組で『思春期→親離れの時期』と
紹介されていたのを見ました
(N*K午前8時前のニュースでNPO法人のコメントより)

挨拶の大切さについては私の場合所属していましたTBA
(JBC東京都連)時代に叩き込まれ現在もJPBA神奈川支部で
活動の席においても先輩プロから事細かに指導を受けています
卓くん所属の支部では如何でしょうか?

あとは物事の受け答え一つにしてもご存知の事かと思いますが
『こういうことを言ったら相手や関係する人たちどう思うかな?』と
常に考える事をトライアンドエラーの繰り返しで少しずつ形成が
されるのではと思います

さて…私は7月中旬からお休みをいただき来月の社会復帰に
向けて少しずつ準備を始めています

パパさんもお身体に気をつけてお過ごし下さい

乱文失礼しました

投稿: よこちん | 2012年10月11日 (木) 午前 08時39分

>よこちんTプロ

お久しぶりです。
体調の方はいかがですか?
また以前のようにボウリングを楽しめる日々が戻ってくることをお祈りします。

親離れ。

これはある意味、親の”子離れ”を意味する言葉でもあるように思います。
私は卓が高校に上がってから、いろんな意味で子離れに努めています。
卓はそれを軽薄な親、無関心な親と受け止める部分もあると思います。
しかし、今説明しても理解できる年齢ではないことも判っていますので、
敢えてそれ以上、どうこうしようとも思っていません。
ボウリングと一緒で親が思っている以上に成長が早い部分と
自分で考えなければ進んでいけない環境を作ることで
卓の自立を一歩引いた所から見ています。

挨拶の指導、支部においては昔ほどうるさく言う人がいなくなっているような気がします。
自分も少年団の指導ではうるさく言ってますが、
昭和=古き良き時代と感じてしまうくらい、
厳しさが欠落している世の中になってしまっている気がしてならないです。

いずれにせよ、まだまだ時間をかけないと進んでいかないことが多く感じます。

投稿: 卓パパ | 2012年10月14日 (日) 午後 11時26分

Brilliant work, you completely helped me understand the subject with ease.

投稿: Jasmine | 2014年1月24日 (金) 午前 06時57分

Thanks , I have recently been looking for info approximately this topic for a long time and yours is the greatest I have found out till now. However, what about the bottom line? Are you certain in regards to the source?

投稿: Trinity | 2014年2月 9日 (日) 午前 07時16分

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